今年度もやります!人権部会
昨年発足した人権部会では、この1年間、国連の障害者権利条約(以下「条約」といいます。)の考え方を広く知ってもらうため、様々な学習会を開催しました。一人ひとりの「つらく悲しい思い」を出し合う体験共有ワークショップも実施し、学習会の延べ参加人数は300人、事例も200件以上集まりました。また、今年の3月には、条例作りが進んでいる熊本県から講師を招いてシンポジウムを開き、条約の内容に沿った条例が私たちの街にも必要だということが確認できました。
今年度は、条約の理念や条例の必要性を障団連加盟団体のみなさんと共有し、これを市民・行政・議会に広めていきたいと考えています。具体的には障団連の全ての加盟団体に参加いただく実行委員会を定期的に開催して共通理解を深めていきたいと思っています。
今回の東日本大震災では、障害のない被災者以上に、被災した障害者は厳しい生活を強いられ、障害者が地域社会の一員になりきれていないことが浮き彫りになりました。条約の言う「差別禁止」は「命を守る」ことにもつながります。
障害者の人権が保障される社会は、その支援に関わる人々の生活も守られる社会であり、最終的には「誰もが住みよい社会」につながっていきます。
「私は障害者じゃないから関係ないよ。」なんて言わず、私たちの社会のあり方をいっしょに考えて、いっしょに行動していきましょう。