よい循環の生まれるきっかけづくりを目指して ~平成25年度人権事業の取り組みについて~
北九州市障害福祉団体連絡協議会(障団連)では、この2年間、独立行政法人福祉医療機構(WAM)からの助成金をいただき、障害のある人の人権についての取り組みを、特に力を入れて取り組んできました。
1年目は、障害のある人の人権について分かりやすく語れる人材の育成に重点を置きましたが、2年目は、ネットワークの強化に重点を置き、加盟団体だけではなく、担当行政や北九州市障害者自立支援協議会や北九州市社会福祉協議会にも参加を呼びかけ、検討を進めてきました。最後の検討会では、「検討をするだけではなく、何らかの実行に移す時期ではないか」という意見も出されました。
そのことから、平成25年度は、従来のような啓発活動だけではなく、地域に出向いていく活動にも力を注ぐために、北九州市制50周年記念補助金交付事業に応募しました。
障害のある人を差別したい(差別してもよい)と思っている人はいないけれど、どう接すれば良いのか分からずに、結果的に距離(溝)ができてしまうのが、現状ではないでしょうか。今回の事業は、その打開策のヒントとなる事例集作成も含まれています。
障害のある人と、あまり関わらないようにしてきたけれど、それほど特別な存在ではないかもしれない。きっかけができて、交流が生まれ、その交流が更なる理解につながる。そんなよい循環を生み出せれば幸いです。
人権なんて難しいと身構えず、身近なところから一緒に進めていきませんか。